当ページはプロモーションを含んでいます。

note

くさびのパスの重要性をJリーグ王者のACL敗退から実感!

アジアチャンピオンズリーグ2015の準決勝で、ガンバ大阪は敗退。

私には、準決勝2ndレグ、ガンバ大阪対広州恒大との試合展開をみていて非常に惜しいと思うことがありました。

それは、「効果的なくさびのパス」があれば得点をとることができたのではないかということです。

今回は、くさびのパスの重要性について、Jリーグ王者のACL敗退から考えてみたいと思います。

 

[ad#kiji1]

 

サッカーでくさびのパスが重要な理由!

くさびのパスは、相手がブロックを作って守りを固められたりしている場面で、効果を発揮します。

 

くさびのパスとは?

くさびのパスとは、攻撃のスイッチを入れる素早い縦パスで、強靭なディフェンダーの隙をつくことができます。

縦パスを入れることで、ボールを受けた選手は、ポストプレーをし、攻撃の起点になります。

後方の選手が前線にいるフォワードの選手の足元に対して、地面を転がるようなグラウンダーのパスを出すことが多いです。

足元でボールを受けたフォワードは、ボールをキープすることができるし、周りの味方の選手にパスを出すこともできます。

優れたフォワードになるとくさびのパスをもらって、相手のディフェンダーのプレッシャーをうけながらも、反転してシュートを打つこともできます。

 

くさびのパスが入ると、相手のディフェンダーは、ボールを受けるフォワードに意識が集中してしまうので、周りにいる選手は、フリーになりやすくなります。

ここから効果的な攻撃が展開しやすくなります。

サッカーで良いフォワードの役割と動きをチェックするには?

 

ロングボールを出して空中戦で競り合って、セカンドボールを拾うという攻撃もあります。

でも、こちらの方はボールを失うリスクも高いし、相手のディフェンダーも予測ができ、対応しやすいです。

なので、素早く展開できるくさびのパスのほうがより効果的

 

しかし、くさびのパスには、正確に力強く素早いパス出す技術が必要ですし、ボールを受けるフォワードにはボールタッチの技術と高いキープ力が必要です。

ボールの収まりがいいフォワードがいないと、くさびのパスを出しても意味がないものになってしまいます。

 

私は、ガンバ大阪に効果的なくさびのパスがあれば、準決勝を突破できたかもしれないと思いました。

ガンバ大阪だけではありませんが、守備を固めらたアジアの国を相手にする日本代表にも、くさびのパスが有効でしょう。

ただ、それをやる機会が少ないのが残念。

 

[ad#kiji1]

 

ACL2015準決勝2ndレグ:ガンバ大阪VS広州恒大から考察

ガンバ大阪は、1stレグで広州に1-2で敗戦。

準決勝2ndレグは、ガンバ大阪が1点をとってしまえば、アウェイゴールが効いて決勝進出に大きく近づくという試合。

しかし、この試合は、0-0という結果で、広州がACL決勝に駒を進めました。

 

この試合はガンバ大阪がボールを持つことが多く、特に試合の終盤は、どこかで効果的なくさびのパスが必要な展開でした。

ガンバ大阪には、遠藤保仁がくさびのパスを出すことが得意だし、受けてとなるパトリックがいました。

 

ガンバ大阪は立ち上がりからパスを回すことができていました。

ディフェンスラインの裏へパトリックを狙ったパスもあったし、前半10分には遠藤の縦パスから二川が藤春へという流れもありました。

前半は、ガンバ大阪がペースをつかんでいました。

この時間帯は、ガンバ大阪の選手たちがアグレッシブに動いていただけに、得点をあげることはできなかったのが、後半に影響してきました。

 

後半に入ると、時間の経過とともに、主導権を握っいるガンバ大阪に対して、広州がブロックをつくって守りを固めてくる場面も増えてきました。

広州は失点をせずに守りきってしまえば、次に進めるという思いがあったからでしょう。

 

するとディフェスラインでパス回しが増え、ボールをキープするもなかなか前にボールを送れない展開となっていきました。

宇佐美貴史を投入したり、サイドからの攻撃を試みるも中を固められていたから、ラストパスが出せないもの痛かったです。

 

さらに、残り時間が少なくなってくると、ガンバ大阪はロングボールでパトリックにボールを放り込むパスが増えてきました。

長身の長沢を投入したことで、パワープレーでなんとかしようとする長谷川監督の意図も伝わってきました。

それに対し、ディフェスの枚数を増やし、守りきろうとする広州。

完全に中を固められたガンバ大阪にとっては、パトリックと長沢の高さに頼るしかありません。

 

結局、最後のガンバ大阪の攻撃は実らずに、ノーゴールで試合終了。

終盤になってロングボールが増えて、そこでセカンドボールを拾って得点をしようとする姿勢は当然といえば当然。

ただ、この攻撃の中に一本でもパトリックを狙った、くさびのパスからの崩しがあればよかった。

これは、最後の局面だけではなく、試合を通して感じたことでした。

 

守りを固められた相手に対しては、ロングボールだけではなかなか点が入りません

縦パスから攻撃の起点をつくって、相手のディフェンスをかく乱するような攻撃の選択肢が必要だし、やはりくさびのパスが重要だと思った試合でした。

ロングボール戦術をバイエルンがやれば進化にみえるのはなぜ?

 

これで今季もJリーグのチームは決勝を前に敗退してしまいました。

敗退した理由は他にもあるとは思いますが、守りを固められた相手に対しての対策も必要でしょう。

これは、日本代表にも通じてくることだと思いました。

 

[ad#kiji1]