15-16リーガエスパニョーラ第11節、ヘタフェvsバルセロナをみていたら、プレッシングのやり方についてとても興味深い試合でした。
ヘタフェはプレッシングをかけるタイミングが決まっていて、チームがそれに合わせて守備陣形を整えるところあったし、バルセロナの献身的なプレッシングがありました。
今回は、バルセロナとヘタフェのプレッシングの違いや方法について語ってみたいと思います。
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プレッシングにも約束事がある
プレッシングはサッカーの守備において非常に重要です。
ボールを奪うため、自由にボールを動かされないようにすることができるからです。
ただ、プレッシングをすると非常に体力を消耗してしまうデメリットもあります。
試合が始まってすぐにプレッシングをしてボールを奪いにいこうとする姿勢は、挑戦的でやる気を感じて、みているとワクワクしますが、それが仇になってしまうことも。
試合終盤になって、ガクッと運動量が落ちて、失点を重ねてしまうシーンもよくあることです。
なので、やみくもにプレッシングをかければいいというわけではありません。
90分間通して、プレッシングをかけるためにチームよっていろいろと約束事があります。
例えば、ゴールキックをするキーパーに対してプレッシングをかける、サイドチェンジをされたらプレッシングを止めるなど。
ヘタフェvsバルセロナの試合をみていても、約束事があることが分かりました。
バルセロナの守備はプレッシングから始まる
バルセロナの守備は、ボールを奪われたすぐにボールを奪い返しにいくところから始まり、相手に自由にボールを動かされないようにしています。
特に、ペップ・グアルディオラ時代は、これが徹底されてましたし、今でも基本的には変わっていません。
理由は、ボールを奪われてすぐにプレッシャーをかけに行かないと、バルセロナの裏のスペースへボールを運ばれて、カウンターを受けてしまうからです。
バルセロナがボールを奪われるのは攻撃をしているときで、相手の陣内が多いです。
そのときは、ディフェンスラインも高いので、バルセロナには裏のスペースが空いています。
相手に自由にボールを動かされてないようにするために、すぐにプレッシングをしてボールを奪い返す必要があります。
通常は、プレッシングをかけ続ければ、体力を消耗してしまうから、90分間もつことは希です。
しかし、バルセロナはプレッシングを基本に守備をするチームなんですが、試合の後半になってもプレッシングをかけ続けることができます。
というのは、バルセロナの場合は、基本的にボールを保持する時間が長いので、常にプレッシングをかけていることがないからです。
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ネイマールやスアレスでも例外ではない
ヘタフェ戦では、プレッシングに行く選手は、セルヒオ・ブスケツが目立っていましたが、攻撃に比重を置いているネイマールやスアレスにもプレッシングをする動きがありました。
ネイマールは、ヘタフェのディフェンダーがボールを持つとパスコースを切るようにプレッシャーをかけていました。
その流れからヘタフェのディフェンダーは右サイドにいた選手へパスをしましたが、ネイマールは即座に反応して、その選手へプレッシングにいって、ボールを奪い返しました。
これだけの選手でも献身的な守備があるので、レベルの高いサッカーを維持できているんだろうと思いました。
ヘタフェのプレッシング
バルセロナに挑んでいくチームがどんな守備をするのかというのは、試合前にとても興味が沸くところです。
前節のエイバルは、バルセロナに対して前線からプレッシングをかけることで、1点は奪うことができたものの後半になると動けなくなってしまっていました。
ヘタフェの場合は、エイバルと比べるとプレッシングに違いがありました。
積極的にプレッシングをかける場面と、引いて守りを固めてバルセロナの攻撃に耐えようとする場面がありました。
ヘタフェは、バルセロナ陣内でミッドフィルダーやフォワードの選手がボールをキープしたら、プレッシング。
バルセロナがディフェンスラインでボール回しをしながら、ビルドアップをし始めたら、引いて守備を固めるという約束事があったようにみえました。
ヘタフェは、ディフェンス4人、ミッドフィルダー4人でブロックをつくり、フォワードの2人が横並びで守るという形。
ただ、それでも後半の途中に、イニエスタが交代で入ったあたりから、プレッシングをかけてもバルセロナに対しては効果がなくなってしまいました。
プレッシングは、チーム全体が連動してやらないと意味がありません。
ヘタフェは、体力を失ったために、全体的に間延びしてしまったことが原因でプレッシングの効果が薄れてしまいました。
まとめ
バルセロナは攻撃をしている時間が長いので、積極的にプレッシングをかけるところは目立ちませんが、プレッシングが守備の基本となっていて、90分間継続できる。
逆に、プレッシングと守備ブロックをつくったヘタフェは、最後は動けなくなってしまいました。
プレッシングの効果をいかに持続させのかが見所になった試合でした。
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