ネイマールのドリブルの基本の形や姿勢をみているとやはりすごいし、バルセロナの試合を観戦する楽しみの一つになっています。
今回はネイマールのドリブルの特徴について語ってみたいと思います。
ネイマールのドリブル
現在、ネイマールはバルセロナで、左サイドのアタッカーとしてプレーしています。
ネイマールは左サイドを突破し、自らシュートを打つこともあれば、中のスアレスへパスを出してアシストすることができます。
それを可能にしているのがネイマールの突破型のドリブルです。
ドリブルの特徴
Neymar: “No he visto un partido entero del Madrid” ▶ https://t.co/OsetLvyH8o pic.twitter.com/WG3X2R6r09
— MARCA (@marca) 2015, 11月 5
ネイマールのドリブルがうまいのは、いつも同じボールの持ち方をしているからです。
常に利き足である右足でボールをコントロールできるようにして、同じ姿勢でドリブルをスタートできるようにしています。
ネイマールはボールを受けると、左足のインサイドのファースタッチから、右足の前にボールを出してドリブルをすることが多いのが特徴です。
これがネイマールにとって、ドリブルを始めるときの基本の形になっているんでしょう。
ときには、右足のアウトサイドでファーストタッチをすることもありますが、これも右足でドリブルを始められるようにするためです。
ネイマールにはフェイントをしながら敵のディフェンダーを抜いていくのもうまいです。
ネイマールはフェイントをするときにいろんな足技を持っていますが、特徴的なのは足裏を使って相手を交わすテクニック。
左半身を相手選手側に向けて、右足のアウトサイドでボールをコントロールしながらドリブルをしているのも特徴があります。
ネイマールのドリブルはスピードで一気に抜いていくというより、巧みにフェイントを織り交ぜながら縦を進んでいくタイプ。
そのためには敵のディフェンダーに囲まれても倒れずに、ボールをコントロールする技術が必要。
ネイマールのドリブルの姿勢をみていると、体の中の芯が一本綺麗に通っていて、身のこなしが柔らかいです。
なので、巧みなドリブルが可能となっているんでしょう。
ネイマールのドリブルからのクロスが楽しい!
リーガ15-16第11節バルセロナvsビジャレアル、この試合はネイマールのスーパーゴールもすごかったんですが、ドリブルからのクロスが良かったです。
この試合でもネイマールは左サイドの高い位置でプレー。
ネイマールは基本的にはサイドラインいっぱいのところにいること多いです。
逆サイドのムニルと比べてみるとそれがよくわかります。
後半3分、バルセロナのビルドアップからビッグチャンスが訪れましたが、これを作ったのがネイマール。
バルセロナは自陣から、セルジ・ロベルトがセンターバックサークル付近にいたイニエスタへ縦パス。
イニエスタは左サイドにいたジョルディ・アルバへパスを出すと、アルバは前にいたネイマールへ縦パス。
このときビジャレアルはリトリートして守備をしていたので、ネイマールの前にドリブルをするための十分なスペースがありました。
パスを受けたネイマールは、左足のインサイドでボールを止めて、右足でドリブルを開始する基本の形。
やはり、ビジャレアルはネイマールに対してプレッシングしてくることはなかったから、ネイマールは右足のアウトでボールタッチをしながらゆっくりと前にボールを運ぶことができました。
そして、ペナルティエリア付近まで来ると、右足のアウトにかけてゴール前にいたムニルへクロス。
これは惜しくも合わずに得点にはなりませんでしたが、いい攻撃でした。
ビジャレアルのディフェンダーがネイマールに対してプレッシングしてこなかったのは、ドリブルで突破されることを警戒していかからもしれません。
もし、ネイマールがドリブルでプレッシングしてきたディフェンダーを交わしていたら、アルバがオーバーラップしてきていたので、そこへパスを出して、ネイマールは中へ入っていたと思います。
そうなるとゴール前のバルセロナの人数も増えるし、もっと危ない場面になっていたかもしれないです。
さらに、後半14分にも同じような動きがありました。
ビジャレアルがボールをキープしようとしたところで、センターライン左でブツケツがボールを奪いました。
それをアルバが拾って、セルジ・ロベルトを経由して、ネイマールへ縦パス。
今度は、ペナルティエリア付近にいたビジャレアルのボネーラとブルーノ・サリアーノが寄せてきましたが、ネイマールに対して激しくプレッシングへ行けませんでした。
ボネーラもサリアーノもドリブルで突破されることを警戒して、飛び込んでいけなかったんだと思います。
そこで、ネイマールはペナルティエリア手前から逆サイドへいたダニエウ・アウベスへ柔く伸びるボールでクロスを出しました。
これも得点にはなりませんでしたが、ネイマールのドリブルとクロスのうまさが出ていた場面でした。
こちらの雑誌は、運ぶドリブルと抜くドリブルの違いも分かり楽しめます。
最後に
やはり、敵のディフェンスがネイマールのドリブル突破を警戒してしまうと、ネイマールには自由にプレーできるスペースができてしまいバルセロナにとってはビッグチャンスが訪れます。
みていて楽しい場面の一つでした。