高校卒業してからフリーター続けてきたけど、そろそろ安定した仕事を見つけたいんだよね。
お金ないけど、親から離れて一人暮らしもしたいし。
工場の仕事だったら、ワンルームの寮もあるみたい。
そこで、気になったのは半導体工場。
半導体工場は力仕事じゃないみたいだから、体力に自信がない自分でもできるじゃないかな?
とはいえ、本当にきついところはないんだろうか?
この記事では、こんな疑問にお答えします。
- 半導体工場は体力的には楽だがきついところがある
- 半導体工場の独特なルールに慣れない人はやめておいたほうがいい
- 半導体工場は慣れてしまえば意外とやれる理由
僕は、1年間ですが半導体工場で働いた経験があります。
半導体工場は、クリーンルームというところで、仕事をするので暑さや寒さに悩まされたり、作業服が汚れたりすることはありませんでした。
とはいえ、独特のルールがあって精神的にきついところもありました。
この記事では、体験談を交えながら、半導体工場のきついところを紹介するのでぜひ参考にしてください。
目次
半導体工場のきついところ
僕が半導体工場で働いていたとき、「きつい」と感じたのは次の5つでした。
- 従業員の管理が厳しい
- 生産ノルマがある
- 単調作業が延々と続く
- 夜勤がある
- 1日の拘束時間が長い
それぞれを説明します。基本的に、慣れてしまえば問題ないのですが、慣れなければきついです。
①従業員の管理が厳しい
半導体工場に入ってから最初に座学研修が3日間ありました。座学研修で教えられたことの大半は服装や社内業務の規定についてです。こんなに厳しいのは「きつい」なと思うこともありました。
僕が働いていたのは世界的にも有名なメーカーの製品を作る工場。そのため「ブランドイメージを傷つけるような行動はしないように!」にとこの点はきつく言われていました。
また、研修で厳しく言われたことは不良品を発生させないことでした。半導体工場で不良品の最大の原因になるのは、目に見えないような小さなゴミやホコリです。
そのため従業員の身だしなみについてのルールが厳しかったです。慣れるまではきついかもしれません。
例えば、服装。半導体工場では普段着の上にクリーンスーツという作業用の服を着用して作業をします。中の服装はシャツにジーパンなどカジュアルなものでいいんですが、シャツ出しや破れたズボンなどは禁止でした。
それから化粧が禁止でした。理由は精密機器を扱っていることが関係して、化粧の粉などの付着を防ぐためです。女性の方にとって最初は抵抗があるかもしれませんね。
ひげが少しでも伸びてると注意の対象になりました。これも精密機器を扱っていて、ひげが不良品の原因になるからです。
こんなにも細かいところまで見られてると思うと、息が詰まりそうな感じがですよね?
しかし、僕は受け入れることができました。というのは、世界的にもすごく有名な企業の製品を請け負って生産しているためブランドイメージや信頼を損なわないことが大切だとわかったからです。
半導体工場には数百人単位の人たちが働いています。年齢層も幅広く10代から50代後半までいるし、感性や考え方も違います。一人一人のモラルに任せていたら、工場の乱れにつも繋がります。だから、決まりごとや規則が厳しいのも当然だと思いました。
厳しいルールとはいっても、理不尽な規則ではありません。理由が分かれば納得できるものです。普通にしてれば、注意されることはまずありません。研修でいろいろと厳しそうで「大丈夫かな?」と不安に思いましたがすぐに慣れることができました。
②生産ノルマがある
1時間単位の生産個数が決められていて、より多くの製品を時間をかけずに生産することが求めてられいました。
部品を作る作業が細かく分かれていて、地味な作業を続けなきゃいけません。これって何を作っているんだろと思いながらひたすら手を動かすこともありました。
中には作業がホントに遅い人もいました。あまりに遅いと早くできるように改善を求められました。
③単調作業が延々と続く
半導体工場の仕事を始めたとき、単調な作業が続くのはきつかったです。
1か月もすれば、製品を作る手だけを動かして、頭の中は別のことを考えることができるようになります。一度覚えれば、何も考えずにやれる仕事なので・・・考えることと言えば、楽しいことでしたね。
頭の中で好きな音楽を想像して、それをリピートしたり。。。あとは、旅が好きなので、これまで行ったところへもう一度行ったり。。。好きなサッカー選手ランキングなんて、想像したり。。。
④夜勤がある
僕が働いた工場は24時間稼働しており、月に3日連続の夜勤が2回くらいありました。夜勤をすると、帰ってから昼間寝れない、夜勤から日勤のリズムに戻りずらいなどきつかったです。
⑤1日の拘束時間が長い
2交代制の半導体工場だったので、1日12時間の勤務が基本でした。休憩時間はありますが、半導体工場にけっこういることになります。
通勤時間も含めると、1日14、5時間は仕事のために使わなければなりません。仕事がある日は、帰ったら、ごはん食べてお風呂に入って寝るだけです。プライベートな時間はほぼありませんでした。
≫3勤3休とは?働くメリットや気になることを経験者が詳しく解説!
こんな人は半導体工場で働くのは「やめとけ」
半導体工場は、
- マニュアルがしっかりしている
- 誰でもできる単純作業
なので、慣れてしまえば大丈夫です。とは言っても、次のような人はやめておいた方がいいかもしれません。
- のんびりと作業できると思っている人
- 機械のようになれない人
- 細かく管理されるのが嫌な人
- 日々変化がある刺激的な仕事がしたい人
- 自分のアイディアを活かせる仕事がしたい人
それぞれの理由をお伝えしますね。
のんびりと作業できると思っている人
半導体工場で働く前は、「工場の仕事って、交代制で働く時間や休みが決まっているし、のんびりと作業をして定時で帰れる」と思っていました。
終わらなかったら、リーダーや上長に詰められることも。なので、工場でのんびりと仕事をしたい人はやめといたほうがいいです。
機械のようになれない人
最初の研修で、
「仕事に慣れるためには機械のようになれ」
と上長から言われたことをはっきりと覚えています。つまり、何も文句を言わずに指示通りに生産してくれる人を求めているのでしょう。
マニュアルに従って不良品を出さず、目標生産数をクリアすれば何も言われませんから。
逆に言えば、「機械のように淡々と働く覚悟ができない人」は半導体工場で働くのはやめといたほうがいいです。
細かく管理されるのが嫌な人
半導体工場には、ルールを守っているか監視している人がいました。休憩中でも服装の乱れがあれば、厳しく注意してきました。まるで学校で校則を守れない生徒を指導するみたいにです。
社会人にもなって、学校のような息苦しい過ごし方をしたくない人も、やめておいたいいでしょう。
日々変化がある刺激的な仕事がしたい人
一つの製品を数か月単位で作り続けるため、仕事に飽きがくるかもしれません。新たな発見もないので、刺激的な仕事とはいえません。
日々変化を感じられる仕事をしたい人は、別の仕事を考えた方がいいでしょう。
自分のアイディアを活かせる仕事がしたい人
製品の品質を保つため、偉い人が生産マニュアル(作り方)を作って、マニュアル通り生産するように指示されます。
なので、自分のアイディアややり方を使える仕事をした人は、やめておいたいいです。
半導体工場で働くメリット【楽しいと感じたこと】
半導体工場には、きついところもありましたが、やってよかったこともありました。
快適な環境で働ける
作業をするところは、クリーンルームというものすご~く清潔な場所です。油などで作業服が真っ黒に汚れることはありません。
写真のようなクリーンスーツを着ますが、暑苦しいこともなく、汗臭くなることもありません。
クリーンルーム内の作業については、「クリーンルーム内での作業をした体験談|暑さや寒さは?」に詳しくまとめています。
また、半導体工場は肉体的にきついというのはほぼありません。半導体製造はとにかく細かいものを作るので、大きくものを動かしたりという作業がないからです。
仕事を終えて、ちゃんとご飯を食べて眠ってしまえば翌日は平気です。休日は体力を回復するために過ごさなきゃいけないこともないです。
工場の仕事は体力がないとできないと思っていましたが、半導体工場で働いてみるとイメージとは、全然違うところが多くありました。
慣れれば楽になる
仕事を覚えて慣れてしまえば、ノルマに追われることなくできるようになっていきます。なぜなら、半導体工場では、特別な技術や知識は求められることはないからです。
何年も修行を積んで身につけるような職人的技術は必要ありません。誰がやっても同じようにできるようになっているマニュアルがあります。この通りにやれば、誰でもできるようになります。
そして、一日の決められた生産ノルマを早く達成してしまえば、その日の仕事は終わりになることもありました。早く終わらせて、退勤時間になるまでずっと休憩することもできました。やることをやってしまえば、管理者からも何も言われずに過ごせました。
幅広い年代の人たちと仲良くなれる
僕は30代半ばでこの仕事を始めました。僕の周りには20歳になったばかりの人から40代以上の人までいました。男女比も半々くらいで、パートで働く女性も多かったです。
年齢で区別されることもなく、みんな同じような立場だったのが良かったと思います。
休憩時間にバカな話をしたり、絶対に交流できないよな~と思う年齢層の人と休みの日に飲みに行ったりできました。幅広い年齢層の人と仲良くできたのはすごく良い経験になったし、楽しかったです。学生時代に戻ったような気分でした(笑)
3勤3休で月の半分は休みになる
僕が働いた半導体工場では、3日間続けて出勤して3連休という「3勤3休」があり独特の勤務体系でした。土日や祝日関係なく、このパターンで日勤と夜勤があります。
ちなみに、規定で休憩は70分ですが・・・早く終わらせれば、帰社時間まで休めて適当に過ごせます。夜勤ときは休憩がとりやすくて、午前6時前にはその日の作業が終わってしまって、朝7時半まで休憩なんてこともよくありました。
多分、やることやってる人には管理者も見て見ぬフリをして、メリハリを付けてくれたいたんだと思います。
勤務の日は時間的な余裕がないので、帰ってご飯食べて寝るだけとなってしまいます。でも、まとまった休みは好きなことに集中することができます。私は、副業に精を出していました( ´∀` )
まとまった休みが取れるのは本当に良かったです。3勤3休が基本でしたから、3日耐えれば3日休めると思って、気持ちの切り替えがうまくできました。
僕は平日に3日休みなるのは非常に気に入っていて、旅行にいくために平日の休みを確認して、ここでいけると思ったらすぐに計画を立てていました。
ちょっとした旅行だったら、人混みが少ない平日に2泊3日とかでいっても全然大丈夫ですよね。
平日に休みを3日取ろうと思ったら、有給があっても気が引けますが・・・この勤務体制で得られた休みを有効に活かせば、もっといろんなことができると思います。
3勤3休のメリットについては、3勤3休とは?働くメリットや気になることを経験者が詳しく解説に詳しく書いてあるので気になる方は読んでみてください。
生活費を抑えられる
半導体工場に限らずですが、製造業は住むところや生活に必要な家具・家電製品を用意してくれる工場もあります。
しかも、家賃無料や半額の仕事もあり、生活費をグッと抑えられます。だから、お金を貯めたい人にはピッタリです。
自分でアパートを借りたり、冷蔵庫や洗濯機など生活必需品をそろえるには、お金がかかってしまいます。
半導体工場で働きながら将来に備えられる
ずっと半導体工場で働くのではなく、半導体工場は将来に備えるための準備期間だと割り切るのもありです。
半導体工場で働くと
- まとまった時間を確保できる
- お金を貯めやすい
です。
僕は半導体工場で働きながら、まとまった休みを使って副業をしたり、WEBライティングの勉強したりしていました。
この経験が、今でも役に立っています。WEBライティングを勉強したことで、WEBライターとして収入を得られるようになりました。
また、お金を貯めて、資格取得のスクールに通うこともできます。今は、資格の勉強もオンラインでできるので、住むとことも関係ありません。資格を取れば、転職活動も有利に進められます。
半導体工場の求人を探す方法【参考】
半導体工場は「肉体的にはきつくないので働いてみたい」と思っても、どこで仕事を見つけて良いのか分かりませんよね?半導体工場が初めてであれば、雰囲気や人間関係、働きやすさ、給料などものすごく不安ではないでしょうか?
ここでは、半導体工場の仕事を探せる方法の一つとして、「製造業求人でサポートが充実している工場求人ナビ」を使った方法があります。
ただし、工場求人ナビは、
- 求人を厳選しているので求人数は比較的少な目
- 正社員よりも派遣求人が多い
といったデメリットがあります。
なので、
- 豊富な求人の中から自分に合った半導体工場の仕事を選びたい
- 正社員として半導体工場の仕事を見つけたい
という人にとっては参考にならないかもしれません。
とはいえ、工場求人ナビには
- 派遣でも高時給の仕事がある
- 派遣でも安定して長く働ける
- コーディネーターのサポートで働く前のミスマッチを防げる
などの特徴があります。
「工場求人ナビ」特徴や口コミ
工場の仕事を専門にしている求人情報、そして工場の仕事をよく知るコーディネーターがいるところはあるのでしょうか? これらを満たしているのは「工場求人ナビ」です。
工場求人ナビの特徴
全国求人なので希望のエリアで仕事ができる
時給1,200円以上など高収入の求人が豊富
軽作業が多いので体力に自信が無くても大丈夫
大手企業の工場なので安定して長く働ける
未経験OK・直接雇用・正社員求人もあり
工場求人ナビはWEBで利用できる求人情報サービスなので、パソコンやスマホで工場の求人を探せます。そして、専属コーディネーターによるサポートを受けることができます。
工場求人ナビを運営しているのは「日総工産」。1971年に創業された製造請負会社です。
「サポートが充実している製造業系求人サービス会社No.1※」という実績もあります。だから、あなたも安心して半導体工場の仕事を探せるでしょう。
※出典:工場求人ナビ公式サイト
ちなみに、工場求人ナビを利用した方の声をチェックすると
希望の業務を紹介してもらえた。
面接に行った際、他社と比べて、仕事内容の説明も丁寧で分かりやすく、条件も自分に合っていた。
赴任までの対応が早くて、すごくありがたかったです。
求職活動中は「収入」と「入社までのスピード」も重要視していたのですが、日総は合否がめちゃくちゃ早く、当日に内定を貰いました。
自分の人間性をしっかり知ろうとしてくれる姿勢に日総工産の魅力を感じました。
このような声がありました。
工場求人ナビで見つけられる半導体工場の仕事例
例えば、工場求人ナビにはこのような半導体工場の仕事があります。
◎半導体製造・マシンオペレーター業務等|時給1,700円|寮費無料
◎小型部品研磨のマシンオペレーター|時給1,400円|寮費無料
◎半導体製造におけるラインエンジニア業務|月給260,500円|正社員
◎半導体製造メーカーの開発試作にかかわる業務|時給2,000円|土日休
時給にすると1,500円以上する求人があるのは魅力ですよね
。派遣社員が多い中で、正社員や正社員登用制度ありの求人もあります。また、ワンルームで寮費無料など生活面でも安心できます。
ただし、これらは一例なのでタイミングによってはすでに募集が終わっている可能性があります。現在募集している求人は工場求人ナビで確かめてみて下さい。
【簡単】工場求人ナビで半導体工場の仕事を探す3ステップ
工場求人ナビで実際に半導体工場関連の仕事を探して専属コーディネーターに相談する流れを紹介します。
ステップ1
スマホで工場求人ナビにアクセスするとこのような画面が登場します。
ここで「条件・キーワード」の項目をタップします。
ステップ2
「業種・職種」を指定し、次の画面で「半導体」を選びます。
ステップ3
「条件に合う仕事○○件を検索する」をタップすると半導体関連の仕事を見つけられます。
あなたの希望の仕事があればそのまま応募してください。
ただし、応募しても必ずそこで働くというわけではありませんので安心してください。
とりあえず、気になったら応募して登録会で詳しく話を聞くのがいいですよ。
もし、希望の仕事がなかったら先に登録会に参加しておくのも良いです。専属コーディネーターに3勤3休など希望の条件を伝えておけば、後から紹介してもらえる場合があります。
登録会は「WEB面接」もあるので自宅にいながら専属コーディネーターに相談可能です。応募後の流れは次の動画でチェックしましょう。3分ほどで必要なことが分かりますよ。
工場求人ナビを利用すると
コーディネーターによるサポートがあるので入社後のミスマッチを防げる
職場の悩み等を相談できるスタッフホットラインがあるので入社後も安心して働ける
給与前渡し制度で当面の生活費も確保できる
即生活できる寮や備品(テレビ・冷蔵庫など)も用意してくれるので、手荷物だけ持って勤務地に行ける
勤務地に行くまでの交通費を支給してくれる
このようなメリットがあります。
僕は派遣会社から紹介された半導体工場ですぐに働いてしまったため、給与面や働く条件などで後悔したことがあります。
働く前にもっとリサーチしておけば良かったなと思うこともありました。
だから、事前に詳しいことを教えてくれる「工場求人ナビ」のようなところで半導体工場の仕事をさがすのもありだと思います。
半導体工場はきつい部分もあるけど慣れてしまえば楽
半導体工場は、厳しいルールもあり雰囲気に慣れなければ、きついかもしれません。でも、ルールの理由を理解して、慣れてしまえば過ごしやすいです。
やってみたいと思ったら、まずは求人を探すところから始めてください。