こんにちは、半導体工場で1年間働いたことがあるタカハシです。
僕は35歳のとき仕事がなくなってしまい、知り合いの紹介もあり半導体工場で働くことになりました。工場の仕事って、交代制で働く時間や休みが決まっているし、のんびりと作業をして定時で帰れると思っていました。
でも、それはちょっと甘い考えでまあまあきつい部分もりました。例えば、1時間で何個作らなきゃいけないとか、一人一人に生産ノルマがあったり。工場内で働くための就業規則が厳しかったり。
最初は「厳しそうだけど続けられるかな?」と心配でした。しかし、2か月もすると工場の雰囲気や仕事の内容に慣れてしまって、ぜんぜん問題ありませんでした。
逆に、工場勤務でなければ、得られなかった経験も多くできました。中でもよい経験となったが、同じ気持ちで働くたくさんの仲間ができたことです。半導体工場には、若い人から年配の方まで、いろんな人がたくさん働いていました。
仕事で仲良くなって、ご飯を食べに行ったり、飲み会をしたり、プライベートでも付き合える人が増えたので、すごく楽しかった思い出があります。僕は半導体工場で働く前まで、男性が多い小さな営業会社で働いていたので、交流できる人が増えたのは良かったです。
それから、3勤3休と言う工場特有のシフトで、月の半分が休みなのも良かったです。休日を有効に利用することで、副業をすることもできました。副業をやって自分の力で稼げることが分かって、仕事に対する考え方も変えることができました。
最初は仕事がなくて仕方なく始めました。でも、自分を見つめなおし、目的を持って何かをやり遂げるための時間を作ることができたので、良い経験になりました。これから、半導体工場で働いた僕の体験談を詳しくお伝えしています。
最後に半導体工場の仕事を安心して探せる方法を紹介しています。専属コーディネーターによるサポートがあるのであなたの希望に合う仕事を見つけられる可能性大です。
目次
半導体工場で働いてきついところはあるのか?
半導体工場は肉体的にきついというのはほぼありません。半導体製造はとにかく細かいものを作るので、大きくものを動かしたりという作業がないからです。仕事を終えて、ちゃんとご飯を食べて眠ってしまえば翌日は平気です。休日は体力を回復するために過ごさなきゃいけないこともないです。
作業をするところは、クリーンルームというものすご~く清潔な場所です。油などで作業服が真っ黒に汚れることはありません。しかも、1年中快適な室温で保たれているため、暑さや寒さに耐えることもないです。汗臭くなることもありません。
クリーンルーム内の作業については、「クリーンルーム内での作業をした体験談|暑さや寒さは?」に詳しくまとめています。気になったらどうぞ。

工場の仕事は体力がないとできないと思っていましたが、半導体工場で働いてみるとイメージとは、全然違うところが多くありました。
このように半導体工場は「きつくない」「汚れない」「体力はあまり消耗しない」働く環境はめちゃくちゃ良かったです。
半導体工場は肉体的にはきつくないです。ただ、慣れるまで「きつい」と感じることはありました。3つのエピソードを紹介します。
①半導体工場では従業員の管理が厳しかった
半導体工場に入ってから最初に座学研修が3日間ありました。座学研修で教えられたことの大半は服装や社内業務の規定についてです。こんなに厳しいのは「きつい」なと思うこともありました。
僕が働いていたのは世界的にも有名なメーカーの製品を作る工場。そのため「ブランドイメージを傷つけるような行動はしないように!」にとこの点はきつく言われていました。
また、研修で厳しく言われたことは不良品を発生させないことでした。半導体工場で不良品の最大の原因になるのは、目に見えないような小さなゴミやホコリです。
ゴミやホコリが発生する原因の一つは従業員の服装や身だしなみです。破れた服や清潔感がない服装をしているとそれだけで不良品の原因になると教えれました。
そのため従業員の身だしなみについてのルールが厳しかったです。慣れるまではきついかもしれません。
例えば、服装。半導体工場では普段着の上にクリーンスーツという作業用の服を着用して作業をします。中の服装はシャツにジーパンなどカジュアルなものでいいんですが、シャツ出しや破れたズボンなどは禁止でした。
それから化粧が禁止でした。理由は精密機器を扱っていることが関係して、化粧の粉などの付着を防ぐためです。女性の方にとって最初は抵抗があるかもしれませんね。ただ、みんなすっぴんだし、作業中はクリーンスーツで顔が見えないので、女性の方はあまり気にしていない様子でした。
ひげが少しでも伸びてると注意の対象になりました。これも精密機器を扱っていて、ひげが不良品の原因になるからです。こんなにも細かいところまで見られてると思うと、息が詰まりそうな感じがですよね?
しかし、僕は受け入れることができました。というのは、世界的にもすごく有名な企業の製品を請け負って生産しているためブランドイメージや信頼を損なわないことが大切だとわかったからです。
半導体工場には数百人単位の人たちが働いています。年齢層も幅広く10代から50代後半までいるし、感性や考え方も違います。一人一人のモラルに任せていたら、工場の乱れにつも繋がります。だから、決まりごとや規則が厳しいのも当然だと思いました。
厳しいルールとはいっても、理不尽な規則ではありません。理由が分かれば納得できるものです。普通にしてれば、注意されることはまずありません。研修でいろいろと厳しそうで「大丈夫かな?」と不安に思いましたがすぐに慣れることができました。
②生産性を求めらた
1時間単位の生産個数が決められていて、より多くの製品を時間をかけずに生産することが求めてられいました。半導体工場では、細かい製品を一日に万単位で製造するので、生産個数のノルマがあって管理されます。
部品を作る作業が細かく分かれていて、地味な作業を続けなきゃいけません。これって何を作っているんだろと思いながらひたすら手を動かすこともありました。
中には作業がホントに遅い人もいました。あまりに遅いと早くできるように改善を求められました。それでもできなければ、他の製品の工程に配置転換されることもありました。
しかし、こんな人はごく希です。通常はノルマに追われることなくできるようになっていきます。なぜなら、半導体工場では、特別な技術や知識は求められることはないからです。
何年も修行を積んで身につけるような職人的技術は必要ありません。誰がやっても同じようにできるようになっているマニュアルがあります。この通りにやれば、誰でもできるようになります。
作業に慣れてしまえば、何も考えずに、手だけが勝手に動いてやっているような感覚になるから不思議です。ここまでくれば、時間内に終わらせることが余裕になるし、ノルマのプレッシャーなんか感じなくなります。
そして、一日の決められた生産ノルマを早く達成してしまえば、その日の仕事は終わりになることもありました。早く終わらせて、退勤時間になるまでずっと休憩することもできました。やることをやってしまえば、管理者からも何も言われずに過ごせました。
最初はノルマがあることをきつく感じてしまうかもしれません。ただ、作業に慣れてしまうまでの辛抱です。数日で仕事を覚えられるのであとは楽です。
③単調な作業が延々と続く
半導体工場の仕事を始めたとき、単調な作業が続くのはきつかったです。ホントに一人一人に与えられる製造工程が細かく分けられているので、同じ作業を一日中ずっとやることが多かったです。ただこれも慣れです。
1か月もすれば、製品を作る手だけを動かして、頭の中は別のことを考えることができるようになります。一度覚えれば、何も考えずにやれる仕事なので・・・考えることと言えば、楽しいことでしたね。
頭の中で好きな音楽を想像して、それをリピートしたり。。。あとは、旅が好きなので、これまで行ったところへもう一度行ったり。。。好きなサッカー選手ランキングなんて、想像したり。。。ホントに、これくらいしかやることなくて、あとは時間が過ぎるのを待つだけでした。
製造しているときに近くでおしゃべりできる人もいました。話をしながらでも不良品を出さずに一日の生産数を達成すれば、管理者に注意をされることはありませんでした。
半導体工場の始めるときに「きつい」と感じたエピソードを紹介しましたが、慣れてしまえば大丈夫です。仕事を普通にすれば厳しいことも言われません。
半導体工場が「きつい」と感じるのはこんな人
最初の研修で、
「仕事に慣れるためには機械のようになれ」
と上長から言われたことをはっきりと覚えています。つまり、何も文句を言わずに指示通りに生産してくれる人を求めているのでしょう。
だから、半導体工場は機械のように何も考えず淡々と仕事ができる人にとっては最高の職場です。マニュアルに従って不良品を出さず、目標生産数をクリアすれば何も言われませんから。
逆に言えば、「機械のようになれない人」は半導体工場で働くのはきついと感じてしまうでしょう。
他にも、
こんな人は半導体工場の仕事は向いていないかもしれません。半導体工場は「きつそう」とか「向いていないかも」と思ったら別の仕事を探すのもありです。
無理に半導体工場で働かなくても、正社員で安定した仕事を探すことは可能です。
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半導体工場で働くメリットは?楽しかったこと
半導体工場で働いていたときは楽しいことがけっこうありました。メリットだと感じたことを紹介します。
幅広い年代の人たちと仲良くなれた
僕は30代半ばでこの仕事を始めました。僕の周りには20歳になったばかりの人から40代以上の人までいました。男女比も半々くらいで、パートで働く女性も多かったです。
若い人たちと交流することがなかった私にとって、学生時代のようなノリで接することができました。年齢で区別されることもなく、みんな同じような立場だったのが良かったと思います。
休憩時間にバカな話をしたり、絶対に交流できないよな~と思う年齢層の人と休みの日に飲みに行ったりできました。幅広い年齢層の人と仲良くできたのはすごく良い経験になったし、楽しかったです。学生時代に戻ったような気分でした(笑)
3勤3休で月の半分は休みになる

僕が働いた半導体工場では、3日間続けて出勤して3連休という「3勤3休」があり独特の勤務体系でした。土日や祝日関係なく、このパターンで日勤と夜勤があります。
一日12時間が基本で、休憩はそのうち70分。出勤するのは月の半分なんです。勤務時間は、7時半に作業開始して19時半に作業終了(夜勤のときは逆になります)。
ちなみに、規定で休憩は70分ですが・・・早く終わらせれば、帰社時間まで休めて適当に過ごせます。夜勤ときは休憩がとりやすくて、午前6時前にはその日の作業が終わってしまって、朝7時半まで休憩なんてこともよくありました。
多分、やることやってる人には管理者も見て見ぬフリをして、メリハリを付けてくれたいたんだと思います。
勤務の日は時間的な余裕がないので、帰ってご飯食べて寝るだけとなってしまいます。でも、まとまった休みは好きなことに集中することができます。私は、副業に精を出していました( ´∀` )
まとまった休みが取れるのは本当に良かったです。3勤3休が基本でしたから、3日耐えれば3日休めると思って、気持ちの切り替えがうまくできました。
僕は平日に3日休みなるのは非常に気に入っていて、旅行にいくために平日の休みを確認して、ここでいけると思ったらすぐに計画を立てていました。
ちょっとした旅行だったら、人混みが少ない平日に2泊3日とかでいっても全然大丈夫ですよね。平日に休みを3日取ろうと思ったら、有給があっても気が引けますが・・・この勤務体制で得られた休みを有効に活かせば、もっといろんなことができると思います。
極論を言ってしまうと、3勤3休という働き方が僕にものすごく合っていから半導体工場で働いて良かったと今は思っています。
3勤3休のメリットについては、3勤3休とは?働くメリットや気になることを経験者が詳しく解説に詳しく書いてあるので気になる方は読んでみてください。
半導体工場は3勤3休以外の勤務体系もあります。日勤や土日休などもあるのであなたに合った働き方をチェックしてみてください。
半導体工場の仕事を見つけるおすすめの方法【応募から内定まで1週間もあり】
半導体工場は「肉体的にはきつくないので働いてみたい」と思っても、どこで仕事を見つけて良いのか分かりませんよね?半導体工場が初めてであれば、雰囲気や人間関係、働きやすさ、給料などものすごく不安ではないでしょうか?
僕は営業の仕事を10年ほどした後で、友人に紹介してもらった派遣会社から半導体工場を紹介されました。工場見学もなかったから働く前は仕事のイメージができなくて、未経験でも働けるのかものすごく心配でした。
半導体工場のことをよく知る製造系専門の求人情報を利用する
一番良いのは工場の仕事をよく知る求人紹介を利用することです。 工場の仕事に特化してるので、工場の雰囲気や人間関係などをしっかりと把握しています。
結論、この3つから半導体工場の求人を探してみてください。
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さらに、工場の仕事をよく知るコーディネーターがいれば安心です。 マイナビメーカーAGENTと工場求人ナビにはコーディネーターによるサポートが受けられます。登録して、コーディネーターに希望や条件を相談し、あなたに合った職場を紹介してもらってください。
工場見学ができる求人もあるので、コーディネーターに聞いてみるのもありです。工場見学をすると職場の雰囲気も事前につかみやすいです。
それから、大事な給料についても相談できます。
それぞの3つサービスの違いをより詳しく知りたいときは、製造業の仕事探しにおすすめのサービス3選【未経験から転職したい人必見】に比較表やメリットデメリットをまとているので参考にしてください。

半導体工場の仕事は向き不向きできつさが違う
僕は半導体工場の仕事はけっこう向いていたほうですね。派遣社員だったので契約更新がなく1年で辞めてしまいましたが、更新があれば続けていたと思います。
でも、工場の雰囲気や生産ノルマで嫌になってきついと感じる人がいることも確かです。「管理されるのは合わない」といって辞めていった人もいましたから。
もし、「半導体工場の仕事がきつそうだ」と思ったら、別に無理して働くことはないと思います。他に、自分に合う仕事を見つけて安定した正社員になればいいだけです。
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