一人暮らしは生活があるから今の仕事を辞める決断がなかなかできませんよね?
今のあなたは「家賃が払えなくなったらどうしよう?」「貯金は多少あるが次の仕事が見つかる前になくなったらどうしよう?」と不安にな気持ちだと思います。
僕も33歳のときに会社を辞めたいと思いましたが、一人暮らしだし生活が不安だからと半年くらい悩んだことがあります。初めて会社を辞めるときは不安でしたが、僕は一人暮らしをしながら4回以上仕事を変えてきました。
次の仕事がみつからないまま会社を辞めたこともありますが、一人暮らしの生活を維持できてきました。なぜなら、仕事を辞めるべき基準を自分なりに持っていたからです。
そこで「一人暮らしの方が今の会社を辞めるときに必要なチェックリスト」として僕も経験をまとめました。これを参考すれば、「今仕事を辞めるべきタイミングなのか?」をイメージできますよ。
目次
【一人暮らし用】今の会社を辞めたいと思ったときのチェックリスト
今の会社が嫌だからと言って辞めた後のことを考えずに辞めてしまったら、一人暮らしの継続は難しいでしょう。
というのは、次のような理由があるからです。
- 貯金がないのに会社を辞めてしまったら、家賃や光熱費などの生活費が払えない
- 月の生活費がいくらかかるのかを細かく把握してなければ、貯金がいくら必要なのか分からない
- 会社を辞めた後の思わぬ支出があるため、これに備える必要がある
一番いい会社の辞め方は次の仕事が決まってから辞めることです。しかし、次の仕事が見つかっていなくても、今の会社をすぐに辞めたい気持ちも分かります。
そこで、辞める前に次のリストを確認しましょう。チェックリストを使って判断の材料にしてください。
- 貯金がいくらあるか?
- 今の会社を辞めたあとに入ってくるお金は?
- 一か月に必要な生活費は?
- 仕事や辞めたあとに発生する支出は?
- 失業保険はもらえる?
- 無駄な支出はない?
- 節約できる支出は?
それぞれの項目を詳しく説明していきますね。
①貯金がいくらあるか?
今の会社を辞めてしまったら、給料がもらえなくなります。そのため、貯金を切り崩しながら生活をしなければなりません。
貯金がほとんどない状態で辞めるのは家賃など生活費の支払いができなくなるので、非常に危険です。辞めようと思ったら今いくら貯金があるのか必ずチェックしましょう。
生活費がないからとお金を借りるのもあまりおすすめしません。
②今の会社を辞めるときに入ってくるお金は?
あなたが勤務した年数や雇用条件次第ですが、会社を辞めるときにお金がもらえる場合があります。例えば、退職金や財形貯蓄です。
退職金は勤務期間が3年以上などと会社によって条件が決まっています。会社の中に経理や総務など親しい人がいれば事前に確認しておくといいでしょう。
僕が7年くらい勤務した会社を辞めたことがありますが、そのとき50万円くらい退職金が出ました。あるとは思っていなかったから、うれしかったです。
他にも、会社があなたのお金を貯蓄している場合もあります。「財形貯蓄」という名目で、毎月1万円~2万円くらい給料から天引きされていませんか?
財形貯蓄などは会社に入ったとき説明されることが多いので、勝手に天引きされることはありません。
天引きされているのか分からないときは、一度、給与明細を確認してみてください。財形貯蓄などがあれば会社を辞めるとき全部返してもらえます。
これも経理や総務担当の社員が知っているはずです。退職金と財形貯蓄などがあれば、多少貯金がなくても数か月は一人暮らしを継続できるでしょう。
③一か月に必要な生活費は?
貯金と一か月に必要な生活費が分かれば、次の仕事をいつまでに見つければいいのか分かります。
例えば、貯金が100万円、一か月の生活費が15万円の場合。
100万円÷15万円≒6カ月
およそ6ヶ月は生活を維持することができます(失業保険をもらえないと仮定した場合)。だから、あなたが1か月にいくらあれば生活できるのかを知る必要があります。
一か月は家計簿をつけてみよう
家賃や光熱費など決まった費用は銀行の通帳を確認すればある程度分かります。日々家計簿をつけていれば別ですが、意外と把握していないのが食費や交際費です。
なんとなく給料を下ろしてお金を使っている場合は、1か月でいいので家計簿をつけてみましょう。
家計簿をつけることで、食費や交際費など毎月いくらくらい必要なのかを知ることができます。
「家計簿なんてつけるの面倒だ」と思ったらスマホのアプリを利用してください。アプリで管理すれば買い物をした後すぐに家計簿をつけられます。
ちなみに僕が使っているのは「らくな家計簿」というアプリです。有料版と無料版がありますが、とりあえず「無料版」でいいと思います。
あなた自身のお金の使い方が分かれば、会社を辞めた後で計画的にお金を使うことができます。いつまでに、仕事をみつければいいのかも逆算できます。
とは言っても、会社を辞めた後発生する想定外の支出も計算に入れる費用があります。これは次の項目で説明します。
④会社を辞めたあとに発生する支出は?
今の会社を辞めれば、健康保険や年金など自分で支払いが必要になります。これまでは健康保険や年金は会社が半分出してくれて、給与から天引きされていました。
会社を辞めた後、健康保険は市区町村の役所で国民健康保険の手続きしますが、保険料は決して安くないです。
また、会社の健康保険を引き続き利用できる方法(任意継続)もあります。いずれにしても、会社で払っていた保険料の倍くらいすると考えておいた方がいいでしょう。
年金は国民年金へ切り替えです。国民年金の保険料は16,410円(2020年3月現在)です。
一応、国民年金は収入が少ないなどの理由で申請すれば、免除や半分、4分の3などになる可能性があります。
会社を辞めると健康保険や国民年金など本当に負担が大きいです。僕は健康保険だけで2万円くらい毎月払っている期間がありました。
健康保険と年金だけで毎月4万円近くの負担でした。これは本当にキツイです。
健康保険や国民年金の負担は避けられないので、会社を辞めた後の支出として大きな額になると覚えておきましょう。
⑤失業保険はもらえる?
会社を辞めてもすぐに失業保険がもらえるわけではありません。会社を辞めた理由によって、2か月後からなどに場合があります。
いつからもらえるようになるかは、ハローワークに行って相談することをおすすめします。もし、失業保険がもらえれば、当分の生活費はまかなえます。
貯金を切り崩して生活しなくても大丈夫です。僕は失業保険を3か月もらって、さらに6ヶ月職業訓練に通ったことがあります。
およそ9か月間失業保険をもらい続けることができ、生活費に充てることができました。
とはいっても、失業保険だけでは足りないこともありました。前の項目で説明した健康保険や国民年金の負担が大きかったからです。少しずつですが、貯金を使って支払いをしていました。
⑥無駄な支出はない?
今の会社を辞めれば、収入はゼロになります。余裕をもって支払いができていたものでも、支払いが厳しくなる支出もあります。
だから、無駄な支出はできるだけ減らしましょう。僕は毎月7千円ほど払っていたジム通いをやめました。それからタバコもやめました。
いろいろと止めるのはつらいかもしれませんが、次の仕事が見つかるまでの辛抱です。
⑦節約できる支出は?
無駄な支出と合わせて、節約できる支出は徹底的に減らしましょう。例えば、通信費や保険は見直しすれば、1万円や2万円くらい節約できます。
携帯電話はキャリア携帯から格安simに変更すれば、半額以下です。僕はソフトバンクの携帯で毎月9千円くらい支払いをしていました。今はUQモバイルへ変更し、3千円以下です。
生命保険や医療保険も無駄に高いプランに入っている場合があります。会社にやってくる保険会社の人に言われるまま、保険に入っていませんか?
また、知り合いに勧められて、保険に入っていませんか?保険は見直しをすれば削減効果が一番高いです。
一度、ファイナンシャルプランナーなどに相談してみましょう。インターネットで探せば、無料で相談にのってくれます。僕は保険見直しラボに相談したら、年間6万円ほど保険料の削減ができました。
リストで辞めるタイミングを見極めよう
ここまで説明してきたリストをもう一度おさらいします。
- 貯金がいくらあるか?
- 今の会社を辞めたあとに入ってくるお金は?
- 一か月に必要な生活費は?
- 仕事や辞めたあとに発生する支出は?
- 失業保険はもらえる?
- 無駄な支出はない?
- 節約できる支出は?
今の会社を辞めようと思って、何も考えずすぐに辞めるのは無謀です。辞めた後に、健康保険や国民年金など思わぬ支出もあります。
次の仕事がすぐに見つかればいいけど、後悔しないために長期戦なる可能性もあります。このチェックリストを使って、辞めるタイミングを見極めてください。
貯金が減るのはやはり不安…次の仕事を決めて辞めるのが良いかも?
退職金や貯金があってお金に余裕があれば、今の仕事を辞めてから納得が行くまで転職活動をしてもいいと思います。とは言ってもできれば、次の仕事を見つけてから今の仕事を辞めるのが理想です。その理由は2つあります。
理由その1:貯金はあっという間に減っていく
一度無職になってしまえば貯金が減るのはあっという間です。もし、50万円あったとしても一人暮らしであれば、3ヶ月くらいでなくなってしまいます。分かってはいても、減っていく金額をみるとすごく不安になりますよ。
それに、次の仕事を探すために貯金を使うのってものすごくもったいないと思いませんか?もし、仕事を辞めていなければ別のことに使うことができるんです。
海外旅行が好きだったら、50万円あればヨーロッパ旅行を1ヶ月続けることもできそうですよね?
理由その2:転職するときにマイナスになることも
転職活動をしていても経歴に空白期間があると採用する側は、ネガティブなことを思ってしまいます。例えば、「突発的に仕事を辞めたのではないか?」「計画性がないのではないか?」などです。
次の仕事が決まっていないのに、仕事を辞めるというのはよほどの(ネガティブ)な事情があったのではないかと疑われる場合があるのです。
だから、次の仕事を決めてから今の仕事を辞める方が、生活の不安を解消できるし、スムーズに転職するうえでもメリットがあります。
今の仕事を続けながら次の会社を探すなら転職エージェント
仕事をしながら転職活動をするのは大変です。僕は営業で外回りをしていたときは、仕事中にハローワークによって仕事探しをしていました。しかし、内勤だったら僕みたいなこともできません。
ネットで求人情報は探すことができても、いざ面接となれば会社が休みの日や有休をとっていくしかありません。「その日は仕事があって…」と自分で面接日の変更も言い出し難いです。こんな悩みを解決してくれる方法があります。
転職エージェントを使えば面接日の調整もできる
仕事があって面接に行くのが難しい…こんなときに役に立つのが「転職エージェント」です。僕は初めて転職を決断したとき「転職エージェント」を使いました。
僕は、休みが少ない、しかも不定休と転職には不利な会社に勤務していました。でも、転職エージェントが面接日をうまく調整してくれました。おかげで希望の日に面接に行くことができたのを覚えています。
しかも、休みの日に効率よく複数の会社と面接ができるように、午前中にA社、午後にB社と予定を組んでくれた日もありました。
これだったら仕事をしながらでも無理なく転職活動ができると思いませんか?転職活動をしていても、給料は入ってくるので生活費の心配もないです。
一人暮らしでも安心して転職活動ができるのではないでしょうか?
入社日の調整もしてくれる
エージェントを利用して内定がでれば入社日や条件の調整もしてくれます。すぐに今の会社を辞めることが難しいときでも安心です。
場合によっては、早めに退職してゆっくり休んでから次の会社へなんてことも考えられます。僕は内定が出た会社に入社するまで1ヶ月ほど空けたこともあります。
休みが少ない会社に長く勤務していたので、1ヶ月は好きなことをして過ごしました。旅行へ行ったり、他県へ好きなサッカーチームを応援しにいったり、土日に友達に会って飲み会をしたり…前の会社でなかなかできなかったことを思いっきりとしました。
おかげでかなりリフレッシュして次の会社へと行くことができました。こんなことができたのもエージェントのおかげです。
もちろん、「好きなことをしたいから期間を空けて入社したい」と告げたわけではありません。このあたりの事情はうまく伝えました。
「早く次の仕事を見つけたい」あなたにチェックして欲しい転職エージェント
転職エージェントサービスを行っている会社数多くありますが、とりあえず次の3つはチェックしてみましょう。いずれも「面接日の調整」や「入社までのサポート」を行ってくれます。
≫リクルートエージェント⇒求人が豊富だから希望の会社が早めに見つかりやすい。早く見つかるから貯金を減らす不安が少ない。
≫dodaエージェント⇒「強み診断」があるからあなたの好きな仕事を見つけやすい。仕事が長続きするので一人暮らしも安心。
≫マイナビエージェント ⇒20代から30代前半で初めての転職に向いている。一人暮らしの不安なく転職活動ができる。
※青文字をタップ(クリック)すると公式サイトをチェックできますよ。
3つの転職エージェントを紹介していますが、この中で最初にチェックして欲しいのはマイナビエージェント。なぜなら書類通過率がいいんです。
それぞれのエージェントは書類通過率をデータとして教えてくれています。それを比較すると次のようになっています。
マイナビエージェント | 約30% |
dodaエージェント | 約25% |
リクルートエージェント | 約10% |
転職活動で一番大変なのは「履歴書や職務経歴書」の作成ではないですか?一生懸命に書いたのに思たように10社応募して1社とか2社では精神的につらいです。
それに、仕事をしながらの転職活動では多くの書類を書く時間もありませんよね。だから、書類通過率がよいマイナビエージェントを最初に選んでみるのがいいのではと思います。
書類選考がスムーズにいけば面接から内定の流れも早いですよ。