グリーズマンは、2014年夏にレアル・ソシエダからアトレィコ・マドリードへやってきました。
グリーズマンは、ゴール前のうまさだけではなく、守りも素晴らしい選手です。
今回は、グリーズマンのプレースタイルや守備における貢献度について語ってみたいと思います。
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グリーズマンのプレースタイル
グリーズマンのプレースタイルは、フォワードとしてのテクニックが備わっていながら、運動量が豊富でチームへの貢献度が高いところです。
また、グリーズマンには、トップスピードになったときには、ディフェンスが止めることができなほどの速さと強さがあります。
ここでは、リーガエスパニョーラ2015-16第8節、レアル・ソシエダ対アトレィコ・マドリードの一戦から、グリーズマンのプレースタイルを振り返ってみます。
この試合でシメオネ監督が採用したのは、4-4-2、ツートップのグリーズマンはジャクソン・マルティネスとコンビを組んで、先発。
古巣対戦となりましたが、グリーズマンは鮮やかなゴールを決めるとともに、守備でも良さを発揮していました。
鮮やかな先制ゴール
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— Sky Sports Football (@SkyFootball) 2015, 10月 20
グリーズマンは、前半9分、アトレィコの先制となるゴールを決めました。
センターサークルで、コケからのパスをもらったグリーズマンは、ソシエダのイジャラメンディのマークを振り切ってドリブルを開始。
ソシエダの2人のディフェンダーが寄せてきましたが、ドリブルでうまく2人の間を抜けて、ゴールキーパーと1対1になりました。
そこで、グリーズマンは左足のチップキックを選択。
するとボールは、キーパーの上を通り過ぎて、ゴールへと吸い込まれていきました。
グリーズマンのドリブルの速さ、そしてゴール前での落ち着きとテクニックを感じた素晴らしいゴールでした。
この後も、グリーズマンの動きは多彩で、左右のサイドに流れる動きもありました。
サイドバックが上がるためのタメを作ったり、攻撃の起点となり、グリーズマンがアトレィコの攻撃の要となっていることが分かりました。
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守備への貢献度はかなり高い!
ソシエダ戦では、先に点を取ったことで、アトレィコの守りはより強固なものになりました。
その中で、グリーズマンの守備への対応が素晴らしいものでした。
前線からソシエダのディフェンダーに対して果敢にプレスをかけていました。
ソシエダには、キーパーからセンターバックでパスをつなぎ、ビルドアップしようとする動きがありました。
しかし、そのビルドアップを阻止しようとしていたのが、グリーズマン。
ボールを保持した相手に対して、単にプレスにいくだけではありません。
キーパーがボールを保持したときには、パスを繋げないようにするポジションのとりかたにも、上手さを感じます。
グリーズマン一人で、2つのパスコースを切るような感じになっていました。
アトレィコが攻められているときは、自陣のペナルティボックス付近まで戻って、守りにも参加。
グリーズマンはトップの選手でありながら、運動量が多いのも自陣まで帰って守備をするからでしょう。
実際に、この試合の前半の走行距離は、6.2キロ。
コケの6.3キロに続いて2番目に多かったのも納得できる数字。
グリーズマンの守備の凄さが、さらに分かるのがパスカットやインターセプトを狙っているところ。
後半11分、ソシエダはディフェンスから中盤へボールをつなごうとするパスがありました。
ここでグリーズマンは、パスを出そうとする選手にプレスには行きませんでした。
グリーズマンは、パスコースに足を出して、パスを切り、アトレィコのボールにしてしまいました。
このとき、グリーズマンはボールをもったソシエダの選手に対してプレスに行こうと思えば、行けたはず。
しかし、グリーズマンが敢えて、プレスに行かなかったのは、インターセプトをしようとする狙いがあったからだろうと思いました。
ソシエダ戦をみていて、最初に決めたゴールも素晴らしいものでしたが、それと同じくらいグリーズマンの守備は光るものがありました。
グリーズマンが試合終盤で交代するとき、古巣のラ・レアルのスタンドから拍手と歓声があったのが印象的。
献身的なプレースタイルが、スタジアムに足を運んだファン達から愛されていたと分かったシーンでした。
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