サイドバックの進化について語られることは珍しいことではありませんが、観戦オンリーの私でもそれを実感ことがありました。
今回は、最近みたサッカーの試合で感じたサイドバックの役割と進化について語ってみたいと思います。
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サイドバックの役割と進化について!
サイドバックというのは、基本的にはディフェンダーなので、守備をするのが役割の一つです。
そして、守備とともに重要な動きが、攻撃のときにボールをもった選手を追い越いこす動き。
現代のサイドバックがオーバーラップをして攻撃する役割があることは、あたりまえになってきました。
サイドバックの攻撃参加のパターンとしては、相手のディフェンスラインの裏まで進入し、そこからクロスを上げること。
精度の高いクロスをあげられるかどうかとタイミングよくオーバーラップができるかどうかが、良いサイドバックの価値を判断する材料でしょう。
しかし、最近では従来のサイドバックから進化している役割が2つはあるなと感じました。
カットインしてペナルティエリアにボールを運ぶ
一つ目は、ドリブルで縦に仕掛けるだけではなく、カットインして中央に入ってくる役割です。
サイドからカットインして、ドリブルで入ってくるのが得意な選手といえば、バルセロナのメッシやバイエルン・ミュンヘンのロッベンです。
2人は、もともとフォワードやウイングの選手なのですが、サイドバックでも同じような動きをする選手がいます。
最近みた選手では、アーセナルのベジェリンやレアル・マドリードのマルセロ。
ベジェリンは、右サイドでボールをもらうとサイドラインにそって縦へ抜けるのではなく、相手のディフェンスを交わしながらペナルティエリアの中まで進入。
そして、ラストパスを出すことができる選手です。
この動きをすれば、サイドからクロスをあげるよりも、ゴールに近いところまで、正確にボールを運ぶことができます。
なので、得点の確率も上がるでしょう。
さらにすごいのは、レアル・マドリードのマルセロ。
左サイドで相手のディフェンスからボールを奪い、自らボールをペナルティボックスまで運びます。
ボックスの中にいたロナウドにパスを出すと、そのままゴール前に進入し、ロナウドからリターンパスをもらって、そのままシュート。
これで、得点まで決めることができます。
バルセロナのダニアウベスも簡単にクロスを上げることがなく、カットインする動きが特徴的でしたが、特別だと思っていました。
ただ、ベジェリンは現在20歳という若さを考えると、今後は、こんな進化したサイドバックがもっと現れる可能性があります。
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攻撃を組み立てる役割
今後は、攻撃を組み立てるのもサイドバックの役割として増えてくる可能性があります。
サッカー攻撃を組み立てるのは、本来は攻撃的な中盤、トップ下や司令塔といういわれる選手。
でも、今では中盤はよりコンパクトで狭くなっているし、プレッシャーがきつくなってきました。
なので、さらに一つ下がって、シャビ・アロンソのように中盤の底から攻撃を組み立てることができる選手も増えています。
そして、センターバックへと・・・
こんな状況の中で比較的プレッシャーがかからないところは、サイドバックしか残っていません。
あとはキーパーくらいでしょう。
そこで、ここから攻撃の組み立てることができれば、有効な攻撃となります。
くさびのパスを入れることができるサイドバックにまで進化する可能性があります。
それを感じたのは、やはりアーセナルのベジェリンでした。
ベジェリンは、ワントップのウォルコットに縦パスを出す動きがあります。
まとめ
サイドバックの進化した形は、カットインと攻撃の組み立てだということを実感しています。
サイドバックの役割が進化している例えとしてベジェリンの登場が2度ありましたが、ベジェリンのスタイルが当然という時代がやってくると思います。
ベジェリンは、サイドバックが進化していることを示している一人の選手ということになるでしょう。
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